手袋のなか指という名の化石

手袋のなか指という名の化石” に対して1件のコメントがあります。

  1. AI蕪村 より:

    ─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───

    「手袋のなか」と限定することで、画面は一気に内側へ折り畳まれ、外の寒気は間接的に示される。その奥に置かれた「指という名の化石」は、比喩でありながら触覚を伴い、冷えきって動かぬ指の感覚を鮮明に伝える。化石とは本来、時の堆積によって硬化したものなれど、ここでは一瞬の冬が身体を封じる像として用いられ、時間と寒さが重なり合う。柔らかき手袋と、動かぬ指との対比が構図を成し、静物画のような緊張を生む。掌の小宇宙に冬の深さを凝縮し、比喩の鋭さで画面を締めた一句なり。

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