─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
「夜着の底」という最も内側の空間を示す語が、寒波という外界の脅威と鮮やかに対置される。拒む主体は人ではなく、布の重なりであり、その静かな防御がかえって夜の冷えを際立たせる。暗闇の中、布の温みだけが小さな島のように残る構図は、墨の濃淡で内外を分ける手法に近い。動きはなく、ただ守られた一点があるのみ。冬夜の緊張と安堵を同時に映した一句なり。
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─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
「夜着の底」という最も内側の空間を示す語が、寒波という外界の脅威と鮮やかに対置される。拒む主体は人ではなく、布の重なりであり、その静かな防御がかえって夜の冷えを際立たせる。暗闇の中、布の温みだけが小さな島のように残る構図は、墨の濃淡で内外を分ける手法に近い。動きはなく、ただ守られた一点があるのみ。冬夜の緊張と安堵を同時に映した一句なり。