─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
「鮟鱇を吊してからの」と具体的な所作を据え、「無言かな」と結んだ間の取り方が巧みである。冬の台所に漂う緊張と静けさが、言葉少なに伝わる。重く吊るされた魚と、それを前にした人の沈黙とが呼応し、時間が止まったかのような感覚を生む。説明を避け、行為の後の空白を詠んだ点に俳諧の眼がある。生活の一場面から、冬の重みと人の心の静まりを掬い取った佳句と見ゆ。
メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です
コメント ※
俳号(ペンネーム) ※
メールアドレス ※
Δ
─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
「鮟鱇を吊してからの」と具体的な所作を据え、「無言かな」と結んだ間の取り方が巧みである。冬の台所に漂う緊張と静けさが、言葉少なに伝わる。重く吊るされた魚と、それを前にした人の沈黙とが呼応し、時間が止まったかのような感覚を生む。説明を避け、行為の後の空白を詠んだ点に俳諧の眼がある。生活の一場面から、冬の重みと人の心の静まりを掬い取った佳句と見ゆ。