─── ✦ 評 点:86点 ✦ ───
「天に満つ冬の雷鳴」と大きな音の広がりを捉えつつ、「梅を待つ」と静かな期待へと収束させた構成が印象的である。冬雷の異様さと、春を待つ心とが一句の中で拮抗し、季の移ろいの端境がよく表れている。音の強さに対し、梅という柔らかな季語を据えた対比が効いている。ただ、雷鳴の具体的な気配がやや抽象に留まるため、空の色や冷気が添えば、緊張はさらに高まろう。冬から春への息遣いを感じさせる一句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:86点 ✦ ───
「天に満つ冬の雷鳴」と大きな音の広がりを捉えつつ、「梅を待つ」と静かな期待へと収束させた構成が印象的である。冬雷の異様さと、春を待つ心とが一句の中で拮抗し、季の移ろいの端境がよく表れている。音の強さに対し、梅という柔らかな季語を据えた対比が効いている。ただ、雷鳴の具体的な気配がやや抽象に留まるため、空の色や冷気が添えば、緊張はさらに高まろう。冬から春への息遣いを感じさせる一句と見ゆ。