─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───
夕茜の名残り、川風わずかに渡り、土手の草は濃き影を伸ばす。その斜面に「陣取り」と据えた姿、まるで屏風の前景に人影をひとつ置くがごとし。遠景の堤と空の境、やや滲む熱気が「まだ暑き」を淡色で塗り残し、やがて空の高みへ火の花ひらく予感を宿す。静と待望の間に呼吸あり、音の来ぬうちの明るさをとどむ句なり。
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─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───
夕茜の名残り、川風わずかに渡り、土手の草は濃き影を伸ばす。その斜面に「陣取り」と据えた姿、まるで屏風の前景に人影をひとつ置くがごとし。遠景の堤と空の境、やや滲む熱気が「まだ暑き」を淡色で塗り残し、やがて空の高みへ火の花ひらく予感を宿す。静と待望の間に呼吸あり、音の来ぬうちの明るさをとどむ句なり。