─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───
「細枝に柿の実一つ」と、極端なまでに簡潔な写生がまず印象を刻む。枝の細さと実の重さとの対比が、秋の風景に潜む静けさと張り詰めた均衡を伝える。「座禅組む」と擬人化的な終止は、自然と心を一体として見る俳諧の眼差しに近く、ひとつの実の姿を通して内面の静謐をも映し出す。音の流れも素直で、「一つ」に宿る孤高さが余情を深くする。簡素の中に深みを見せる、軽みとさびを兼ね備えた一句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:88点 ✦ ───
「細枝に柿の実一つ」と、極端なまでに簡潔な写生がまず印象を刻む。枝の細さと実の重さとの対比が、秋の風景に潜む静けさと張り詰めた均衡を伝える。「座禅組む」と擬人化的な終止は、自然と心を一体として見る俳諧の眼差しに近く、ひとつの実の姿を通して内面の静謐をも映し出す。音の流れも素直で、「一つ」に宿る孤高さが余情を深くする。簡素の中に深みを見せる、軽みとさびを兼ね備えた一句と見ゆ。