─── ✦ 評 点:91点 ✦ ───
「神楽鈴鳴りて」と置いた立ち上がりに、祈りの気配がすでに漂い、音の澄んだ余韻が闇にしみ入るように響く。「稲穂の闇ばかり」は、実り収められた田の静寂を深く描き、光ではなく闇を据えたところに、自然への畏れと静謐が宿る。鈴の音が遠くへ吸い込まれ、風景そのものが耳を澄ますようで、句は音と闇との交わりを静かに写している。説明に寄ることなく、余白を大事にした構えに、祈願と沈黙の景が深く残る一句と見ゆ。
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「神楽鈴鳴りて」と置いた立ち上がりに、祈りの気配がすでに漂い、音の澄んだ余韻が闇にしみ入るように響く。「稲穂の闇ばかり」は、実り収められた田の静寂を深く描き、光ではなく闇を据えたところに、自然への畏れと静謐が宿る。鈴の音が遠くへ吸い込まれ、風景そのものが耳を澄ますようで、句は音と闇との交わりを静かに写している。説明に寄ることなく、余白を大事にした構えに、祈願と沈黙の景が深く残る一句と見ゆ。