─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
「釜茹に」と置いた立ち上がりに、湯気と塩の匂いがふっと立ち上がるようで、生活に寄り添う季節の台所が目の前に広がる。「お色直しや」と続けたところ、婚礼の語をずわい蟹に重ねた洒脱な視点が光る。赤く変わる殻を祝いの衣に見立てる遊び心に、冬の食卓のよろこびと、ほんの少しの可笑しみが宿る。言葉は軽やかでありながら、句の芯には季節の実りへの感謝の念がある。写生だけで終わらず、心の温度を含む一句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
「釜茹に」と置いた立ち上がりに、湯気と塩の匂いがふっと立ち上がるようで、生活に寄り添う季節の台所が目の前に広がる。「お色直しや」と続けたところ、婚礼の語をずわい蟹に重ねた洒脱な視点が光る。赤く変わる殻を祝いの衣に見立てる遊び心に、冬の食卓のよろこびと、ほんの少しの可笑しみが宿る。言葉は軽やかでありながら、句の芯には季節の実りへの感謝の念がある。写生だけで終わらず、心の温度を含む一句と見ゆ。