─── ✦ 評 点:82点 ✦ ───
「柴漬の熟し香りや」と据えた上五中七が、静かな朝の台所にふわりと立つ酸味の気配をよく捉え、その香が時間の積み重なりを語るようで趣き深し。「朝の飯」と受けた下五は、日常の営みの中に季節の息を見いだす一句となり、華美にならぬところが俳諧の心を宿す。景は小さけれど、香と光と温みがほのかに重なり、朝の静寂へと余韻を残す。写生に素直さあり、言葉の調べも過不足なく、暮らしの一瞬をていねいにすくい上げた作と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:82点 ✦ ───
「柴漬の熟し香りや」と据えた上五中七が、静かな朝の台所にふわりと立つ酸味の気配をよく捉え、その香が時間の積み重なりを語るようで趣き深し。「朝の飯」と受けた下五は、日常の営みの中に季節の息を見いだす一句となり、華美にならぬところが俳諧の心を宿す。景は小さけれど、香と光と温みがほのかに重なり、朝の静寂へと余韻を残す。写生に素直さあり、言葉の調べも過不足なく、暮らしの一瞬をていねいにすくい上げた作と見ゆ。