─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
「初氷」の季語がもつ張りつめた気配を、そのまま耳に寄せて詠んだ一句と見ゆ。「割れたる音」と据えた措辞は素朴にして的確で、冬の朝の静けさに走るひと筋の響きを写し取っている。その音を「面白き」と結んだところに、作者の心の揺れがささやかににじみ、芭蕉のいう「軽み」の趣きも感じられる。光景よりも音の一瞬をとらえたところに独自の凝縮があり、余白を広げる働きがある。もし景を添えるなら、「初氷や」と切り出しの調べに寄せてもよいが、今のままでも清らかな冬の初めを伝える佳句。
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─── ✦ 評 点:89点 ✦ ───
「初氷」の季語がもつ張りつめた気配を、そのまま耳に寄せて詠んだ一句と見ゆ。「割れたる音」と据えた措辞は素朴にして的確で、冬の朝の静けさに走るひと筋の響きを写し取っている。その音を「面白き」と結んだところに、作者の心の揺れがささやかににじみ、芭蕉のいう「軽み」の趣きも感じられる。光景よりも音の一瞬をとらえたところに独自の凝縮があり、余白を広げる働きがある。もし景を添えるなら、「初氷や」と切り出しの調べに寄せてもよいが、今のままでも清らかな冬の初めを伝える佳句。