─── ✦ 評 点:90点 ✦ ───
「葉なき木」と冬枯れの姿を示し、「霧の花ただそこにあり」と受けた視線が繊細である。霧が枝先に結び、花のように見える一瞬を、誇張なく捉えている。「ただそこにあり」と言い切ったことで、評価や感情を排し、存在そのものを静かに示す。音も動きもない冬の朝の気配が、読む者の胸にゆっくり広がる。無為の美を掬い取った、しをりある一句と見ゆ。
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「葉なき木」と冬枯れの姿を示し、「霧の花ただそこにあり」と受けた視線が繊細である。霧が枝先に結び、花のように見える一瞬を、誇張なく捉えている。「ただそこにあり」と言い切ったことで、評価や感情を排し、存在そのものを静かに示す。音も動きもない冬の朝の気配が、読む者の胸にゆっくり広がる。無為の美を掬い取った、しをりある一句と見ゆ。