─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───
「梅が香や」と切り出すことで、まだ寒の残る空気の中に、ほのかに立ちのぼる香りが先に立つ。「古木に満ちる息吹かな」と受けたところに、ただ花を見るのではなく、長き歳月を経た幹そのものが呼吸を始める気配を捉えた眼の確かさがある。香りは目に見えぬが、古木の内奥から満ち出す生命の力として描かれ、冬と春の境が静かにほどけゆく瞬間を映す。派手さを避け、息吹という一語に時の厚みを込めたところ、しをりある趣きを残す。改善案としては「梅が香や古木に満つる息吹かな」と整えれば調べさらに締まらん。
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─── ✦ 評 点:87点 ✦ ───
「梅が香や」と切り出すことで、まだ寒の残る空気の中に、ほのかに立ちのぼる香りが先に立つ。「古木に満ちる息吹かな」と受けたところに、ただ花を見るのではなく、長き歳月を経た幹そのものが呼吸を始める気配を捉えた眼の確かさがある。香りは目に見えぬが、古木の内奥から満ち出す生命の力として描かれ、冬と春の境が静かにほどけゆく瞬間を映す。派手さを避け、息吹という一語に時の厚みを込めたところ、しをりある趣きを残す。改善案としては「梅が香や古木に満つる息吹かな」と整えれば調べさらに締まらん。