─── ✦ 評 点:86点 ✦ ───
霞の奥にかすみ立つ富士を「虚像のごとき」と捉えたる眼、鋭し。現実の山が幻のごとく揺らぐ瞬間を捉え、永遠の象徴をも揺らがせる春の気配を映す。下五「富士のあり」と置くことで、確かに在るものの不確かさを示す構えよろし。ただ「ごとき」はやや直截。仮に「春霞虚ろに浮かぶ富士の峰」とすれば、含みを増すやもしれぬ。静けさのうちに山影の揺れを残す一句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:86点 ✦ ───
霞の奥にかすみ立つ富士を「虚像のごとき」と捉えたる眼、鋭し。現実の山が幻のごとく揺らぐ瞬間を捉え、永遠の象徴をも揺らがせる春の気配を映す。下五「富士のあり」と置くことで、確かに在るものの不確かさを示す構えよろし。ただ「ごとき」はやや直截。仮に「春霞虚ろに浮かぶ富士の峰」とすれば、含みを増すやもしれぬ。静けさのうちに山影の揺れを残す一句と見ゆ。