─── ✦ 評 点:85点 ✦ ───
「種蒔くや」と始めながら、すでに「芽の重み」にまで感覚を飛ばしたるところに、命の生成を一気に捉へむとする強い意志あり。「指紋を熔かす」といふ大胆な措辞は、手のひらの個を越えて生命に触れる感覚を表さむとして印象深し。されど比喩の力が前に出て、即物の像がやや遠のくきらひもあり。「種蒔くや指先に沁む土の湿り」とすれば実感は増さん。野心と感覚の尖りを備へたる一句なり。
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─── ✦ 評 点:85点 ✦ ───
「種蒔くや」と始めながら、すでに「芽の重み」にまで感覚を飛ばしたるところに、命の生成を一気に捉へむとする強い意志あり。「指紋を熔かす」といふ大胆な措辞は、手のひらの個を越えて生命に触れる感覚を表さむとして印象深し。されど比喩の力が前に出て、即物の像がやや遠のくきらひもあり。「種蒔くや指先に沁む土の湿り」とすれば実感は増さん。野心と感覚の尖りを備へたる一句なり。