─── ✦ 評 点:76点 ✦ ───
春陰の重たさの中に「救急車の音」を置き、不穏と日常とが交差する一瞬を捉へたるところ、現代の空気を感じさせる。「聞こえる」としたることで、見えぬものが遠く近づく気配もあり、春の曇り日の不安とよく響く。ただし表現は散文的にして、「音が聞こえる」は報告に傾く惜しさあり。「春陰や遠き救急車近づけり」とすれば句として締まるか。気分の陰りを率直に映したる一句と見ゆ。
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─── ✦ 評 点:76点 ✦ ───
春陰の重たさの中に「救急車の音」を置き、不穏と日常とが交差する一瞬を捉へたるところ、現代の空気を感じさせる。「聞こえる」としたることで、見えぬものが遠く近づく気配もあり、春の曇り日の不安とよく響く。ただし表現は散文的にして、「音が聞こえる」は報告に傾く惜しさあり。「春陰や遠き救急車近づけり」とすれば句として締まるか。気分の陰りを率直に映したる一句と見ゆ。