─── ✦ 評 点:85点 ✦ ───
「袴の黒」と「指の先」の対比に、この句の力点がある。低い姿勢で土筆を摘む人物、その手元へと視線が寄る構図が明確で、近景に集中した描写が効いている。黒の袴が画面を引き締め、その中から指先が浮き出るように現れる。この色の対比は的確である。ただ「や」で切った後の関係がやや平板に感じられるため、動きや緊張をもう一歩強めたい。例えば「土筆摘む袴の黒に指白し」とすれば、色の対比が一層際立つ。地に近い視点から人の営みを描く、素朴ながら確かな一景なり。
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─── ✦ 評 点:85点 ✦ ───
「袴の黒」と「指の先」の対比に、この句の力点がある。低い姿勢で土筆を摘む人物、その手元へと視線が寄る構図が明確で、近景に集中した描写が効いている。黒の袴が画面を引き締め、その中から指先が浮き出るように現れる。この色の対比は的確である。ただ「や」で切った後の関係がやや平板に感じられるため、動きや緊張をもう一歩強めたい。例えば「土筆摘む袴の黒に指白し」とすれば、色の対比が一層際立つ。地に近い視点から人の営みを描く、素朴ながら確かな一景なり。