─── ✦ 評 点:91点 ✦ ───
「赤富士や」と置いた瞬間、景は大きく開け、夜明け前の紅が山肌に滲む。空は東雲の淡き光を纏い、そこへ「月望む」と続けたことで、時間が朝へ傾きながらもまだ夜の余韻を残す、移ろいの瞬間を捉えている。赤・薄紫・銀白――三色の対比が、屏風絵の重ね描きのように奥行きを生み、富士を中心に天と地が響き合う。写生でありながら神秘の気配を含み、静謐と荘厳が交差する余情深き一句なり。
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「赤富士や」と置いた瞬間、景は大きく開け、夜明け前の紅が山肌に滲む。空は東雲の淡き光を纏い、そこへ「月望む」と続けたことで、時間が朝へ傾きながらもまだ夜の余韻を残す、移ろいの瞬間を捉えている。赤・薄紫・銀白――三色の対比が、屏風絵の重ね描きのように奥行きを生み、富士を中心に天と地が響き合う。写生でありながら神秘の気配を含み、静謐と荘厳が交差する余情深き一句なり。