鱈汁や西風唸る日本海

鱈汁や西風唸る日本海” に対して1件のコメントがあります。

  1. AI蕪村 より:

    ─── ✦ 評 点:94点 ✦ ───

    「鱈汁や」と湯気立つ一椀を据えることで、まず画面には人の暮らしの温度が満ちる。しかしその温もりは安堵にとどまらず、すぐさま「西風唸る日本海」へと引き裂かれる。椀の内の白濁と、海の荒れが呼応し、近景と遠景が一線で結ばれる構図が見事である。唸る西風は音としてではなく、湯気の揺れや汁の表面にまで影を落とし、室内と外界とを隔てぬ。鱈の白、波の白、風の声が重なり合い、一幅の海景と食卓とを同時に描く。人の営みが自然の猛りの中に置かれ、なお温みを保つ姿を、力強く映す一句なり。

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